職能は「しょくのう」と読み、ある仕事や自分に課された役目を遂行できる能力のことを指しています。
企業によっては基本給とは別に職能給という賃金制度が設けられ、ある能力を有しているか、または仕事を遂行できる資質があるということで評価される仕組みになっています。ただ、職能給以外に職務給という言葉もあるため、しっかりその内容を確認しておいた方がよいでしょう。
その他、紛らわしいビジネス関係の類義語として紹介したいのが、職業や業種や職種といった言葉。転職活動をする際には、その違いをきちんと認識しておく必要があります。
職業は生計を立てるために従事している仕事のことです。職業は何かと聞かれた場合の具体的な回答を考えることでイメージしやすく、「会社員」や「公務員」、働いていなければ「学生」や「専業主婦」というのが回答例です。
業種はその職業として行なっている事業の種類のことであり、「製造業」や「情報通信業」などがあたります。自分の勤務先の業種が何なのかは、産業分類一覧という資料から判別することが可能です。
最後に職種は個人が行なっている職務の具体的な名称となります。営業職や一般事務員などその種類は様々で、職業分類コード一覧では各職種が細かく分類されています。特に転職活動においては、書類を書く場合や面接で受け答えをするシーンで頻繁に出てくる言葉なので、正確に覚えておくに越したことはありません。